Interview
インタビュー
あい訪問看護ステーション
人事課の採用担当が入職者の気になるその後をインタビュー
今回は2019年に大学病院からあい訪問看護ステーションに入職した訪問看護師のインタビューをお届けします。
訪問看護師になって1年が経ちました。振り返ってみていかがですか?
こちらに来る前は急性期の大学病院に10年以上勤務していました。ある程度の経験は積んでいましたが、在宅の現場は初めてだったため、訪問看護師としてやっていけるのか最初は不安でした。
まずは先輩方と一緒に利用者さんのお宅に行き、訪問ならではの作法なども教えていただきながら、その後ひとりで行くようになりました。ケアについて悩むことも日々ありますが、ステーションに戻れば先輩たちが親身に相談にのってくれます。
人間関係がとても良いので、私もこれまでの経験を活かしながら学ばせていただいているところです。
転職後、ご自身の成長は感じられますか?
はい。在宅ならこんなことまで、できるんだ!という驚きをたくさん経験しました。
大学病院にいた時には、自宅に帰りたい、畳の上で死にたいと言いながら病室で亡くなる方を大勢見てきました。その時は共感しつつも在宅医療の知識が不足していたので心残りのことも多くて。今なら「帰れるよ」と言ってあげられると思うんです。
退院から在宅へとつなぐ色々なサービスもありますし、病院ではできなかったことが在宅では叶えてあげられる。利用者さんが満足している顔が見れることが嬉しいです。
それがやりがいにつながっているんですね。
はい。こちらに来て担当した利用者さんで、とてもラグビーがお好きな方がいました。
終末期のガンでしたが、どうしてもワールドカップを生で観戦したいとご自宅に戻られたんです。入院先では無理と言われましたが、ご本人とご家族の意思が強く、わたしたちもその願いを叶えたいと一緒に準備に励みました。いつ心肺停止してもおかしくない状態の中、車椅子でスタジアムに向かい、なんとか前半戦を観ることができて。目を輝かせて楽しそうにお話されていました。
その2日後に亡くなられたのですが、弔問にお伺いすると娘さんが「父のためにワンチームになってくれてありがとう。本当に行けて良かったです」とおっしゃってくださって・・・。自分の中でこれからも訪問看護師としてやっていく自信につながりました。
制度のことなどまだまだ学ぶことが多く半人前ですが、早く一人前になって利用者さんと信頼関係を築き、在宅生活を支えられる訪問看護師になりたいです。
お話する表情からも充実した様子が伝わってきます。これからもがんばってください。応援しています。
(2020年6月取材)※所属や社歴はインタビュー当時のものです