Interview
インタビュー
天本病院
今回は、天本病院の医療ソーシャルワーカーのインタビューをお届けします。 転職した理由、一日の仕事の流れなどをご紹介します。(動画:5分45秒)
他院から転職(主任/入職12年目)
大学で社会福祉を学び医療ソーシャルワーカーとして働き始めました。この法人に来てから12年になります。
あいセーフティネットを選んだ理由は?
あいセーフティネットには病院・介護施設・地域包括支援センターもあります。社会福祉士の活動の場がたくさんありますのでライフスタイルやキャリアに合わせて働くことができます。
この仕事のやりがいはどんなところですか?
医療ソーシャルワーカーの主な仕事は患者さんや家族の支援になります。入院や退院の窓口となって動くので大変なことはありますが、笑顔で無事に退院していかれる姿を見るととても嬉しいですし、この仕事をやってて良かったなと思います。
医療ソーシャルワーカーに求められることは?
疾病のことや保険制度のことなど知識が必要になってきますそれを患者さんや家族にわかりやすく伝えるというコミュニケーション力も必要になってきます。
職場の雰囲気はどうですか?
相談員と一言でいっても、精神だったりケアマネや介護分野の出身の方、看護師もいて、みんなそれぞれ違う畑でやってきているので教えあっています。
忙しくて大変な時もありますが上司や同僚が理解があってとても働きやすいです。
一般企業から未経験で転職(入職4年目)
私は元会社員ですが、大学で取った社会福祉士の資格を活かすために未経験でここに入りました。
未経験からの仕事の覚え方は?
慣れるまでは毎日緊張していましたが、業務についてはマニュアルもありますし、はじめは先輩とペアを組んで現場に慣れていけます。
少しづつできることを増やしていく流れになりますし、大事なご家族への説明などは事前に先輩とリハーサルをしながら行ったりと、フォロー体制がしっかりしていますので安心して働けています。
介護老人保健施設の相談員も兼務されてますね
医療と介護、両方の現場を経験できますので自分の引き出しが日々増えているなと実感できます。
病院を退院後に高齢者施設にご入所される方はすごく多くて、そのたどるルートを学ぶことができたりとかいろんなことを分かった上で仕事ができるというのが今の強みになっています。
働きやすい職場づくりを推進中 (室長/入職21年目)
ワークライフバランスについて
様々なケースのときやご家族の状況によってどうしても業務が多くなったり残業が発生することはあります。ただ業務や負担が偏りすぎないように、部署内で分散して分担して業務は進めるようにしています。
ご家族、お子さんがいるご家庭もあります。突発の休みが発生してもスムーズに休みが取れるように部署風土をつくっています。
医療ソーシャルワーカーの1日
8:30〜 全体朝礼に出席
あいセーフティネットの21事業所が参加する全体朝礼から一日が始まります。地域医療連携室からは天本病院のベッドの状況などを報告します。
9:00~ 入院判定会議でプレゼン
毎朝行う入院判定会議では、医師や看護師と一緒に入院相談があった患者さんの受け入れの可否を決定します。患者さんの病状や入院の目的などをプレゼンします。
(ソーシャルワーカー)「市民病院からのご紹介で51才の男性です。麻痺がでまして救急搬送されています」
10:00~ 入院・退院の調整
患者さんひとり一人に担当のソーシャルワーカーがつきます。連携先の病院に返事の電話をかけたりケアマネさんに連絡をしたり、緊急入院の相談の対応などをしています。
13:00~ 病棟カンファレンス
入院している患者さんの情報は病棟毎のカンファレンスで多職種と共有しています。医師や看護師、管理栄養士、薬剤師、リハビリ職などから治療の進捗を聞き、退院への段取りを確認します。
(ソーシャルワーカー)「老健にいつでも戻れるようにベッドを準備しているんですけれど、ファミカン早めますか?」
15:00~ ファミリーカンファレンス
ファミリーカンファレンスでは、入院してから2-3週間後のその後の状況をご本人や家族などとお話する場です。医師や看護師、リハビリ職と一緒に退院に向けて話し合いをします。
自宅に帰るのか、介護施設に移るのかなどご希望に沿ってお手伝いをしていきます。
(医師)「きちんとチェックして問題ないかどうか見ていきます」
(ソーシャルワーカー)「介護度がわかったらまたすぐにご相談いたします」
16:00~ 訪問・家屋調査
患者さんがスムーズに退院できるように、リハビリ職種と一緒にご自宅に伺うこともあります。ケアマネジャーや福祉用具の方も合流し退院日などもそこで調整したりします。
(ケアマネジャー)「わかりました。ありがとうございます」
(ソーシャルワーカー)「ありがとうございました」
最後に一言 医療ソーシャルワーカーの魅力を
医療の現場はチームケアなので、ソーシャルワーカーだけではなく他の職種も一緒になって取り組んでいけるところがやりがいかなと思います。
患者さんの大事な人生のワンシーンに関わらせていただけるということ、また、その方が少しでも幸せになれるようにお手伝いをしていけるこの仕事に魅力を感じています。
(2024年2月取材)※所属や社歴はインタビュー当時のものです。