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よみもの

更新日時:2025/09/24 12:43
現場研修レポート
広報課・社内報担当Aが、8月の現場研修で見聞したことをレポートします。
あいセーフティネットにはさまざまな事業所があり、さまざまな職種が連携している組織です。
現場研修は、自分が配属になった事業所以外でどのようなサービスが提供されているのかを知るいい機会になります。
8/5(火) 8:30-12:00
あい小規模多機能施設かりん
到着して間もなく、T主任より説明を受けました。「小規模多機能型居宅介護(小多機:しょうたき)」は、[デイサービス(通い)][訪問介護][ショートステイ(泊まり)]の3つのサービスを、回数にかかわらず定額で利用できることを知りました。
ショートステイを利用された方は、朝食後、テレビを見ながらゆったりした時間を過ごしていらっしゃるご様子。
9時半、介護職Yさんと車でご利用者さんのお迎えに。到着すると、火の元や戸締り、冷蔵庫の中身などを確認。今日明日2日分の食事の買い物をすることをご提案し、〈かりん〉に行く前にスーパーへ。「一人暮らしのご利用者さんの状況をみて、ご提案します」とYさんは言います。
その後は介護職Hさんの指示で、お茶をお出ししたり、体温・血圧チェックもさせていただいたりとお手伝い。Hさんからは「到着されたご利用者さんへのウェルカムティーは、お体や嚥下の状態に合わせて、砂糖の有無からトロミの付加、カップの重さまで調整します」と教えてもらいました。Aは、ご利用者さんのテーブルでおしゃべりにまぜていただきました。
介護するご家族が自宅にいない時間や、お一人暮らしの方が、安心して過ごせる場として〈かりん〉が機能していることを実感しました。
8/5(火) 13:00-17:00
あいグループホームどんぐり
「あいグループホームどんぐりは「認知症対応型共同生活介護」です。ご利用者さんが家庭的な環境の中で自分らしくお過ごしいただけるよう、専門知識を持つ介護スタッフが24時間サポートしています」。介護職のHさんより丁寧な説明を受けました。
Aはご利用者さんとコスモスの紙工作をしたり、若い頃のお話を伺ったり。ご利用者さんの中には食器洗いを頼まれて手際よくこなされる方もいました。
「症状の進行や加齢でできなくなることが増えていく中、どう活動していただくか、スタッフで利用者さんの個々の状況について情報交換しながら工夫しています」「安全・安心は大事です。グループ内に訪問診療や訪問看護があるので相談しやすくて助かります」とHさんは語っていました。
8/7(木) 8:30-12:00
あいクリニック訪問診療科
H科長補佐より在宅医療について説明を受けました。病院への通院が難しい方のご自宅に伺って診察をする在宅医療は、医師・看護師・相談員・訪問同行員・栄養士・事務職員の連携で成り立っていることを知り、訪問診療でできる検査の種類の多さにびっくりしました。H科長補佐が担当されている「在宅なんでも相談室すずらん」は、地域のみなさんがお困りの病気のこと・介護のこと・暮らしのことを解決につなげるよう随時サポートしていることを知り、誇りに思いました。
9時半から、医師K先生と看護師のSさん、訪問同行員のKさんと訪問診療へ。この日は6人の患者さん宅を訪問。訪問先のご家族から「母の看取りのときも、あいクリニックにお世話になりました。今回、義母もお世話になることになり、安心してお任せできます」というお話がありました。
「あいセーフティネットの『ネット』はセーフティネットとネットワーク」「地域社会を意識した医療」とK先生。ほかにも広報活動の重要性など、たくさんのキーワードをいただきました。
8/19(火) 13:00-17:00
あいフィットネスサロンさくら
あいフィットネスサロンさくらは、3時間の短い時間で効率よく楽しく介護予防のプログラムを提供するデイサービスです。看護師・理学療法士・作業療法士・介護福祉士たちが、「運動」「学び」「交流」をテーマに、マシントレーニングや個別機能訓練などをご提供しています。
デイサービスの午後の部を見学。T副主任からデイサービスについて説明を受けた後、介護職のWさんについて利用者さんとトレーニングに参加。理学療法士のE主任のマット運動は、ご利用者さんの様子を見ながら、負担が大きい方には手や足をついてよいことにするなど配慮しながら進行していました。
「学び」を提供するミニ講座は、この日は介護職のNさんがトレーニングマシンの適切な使い方を実技をまじえて説明していました。転倒しないための筋力や体力の維持には、デイサービスでの継続的で適度なトレーニングが重要であることを実感しました。
すべてのプログラムが終わり、ご利用者さんをご自宅まで車でお送りした後、車中でWさんは「“少しおしゃれをして今日も『さくら』に行こう”と思ってくださる利用者さんもいます。送迎の仕事も含めて、やりがいを感じています」と話してくれました。
8/21(木) 8:30-12:00
ケアプランセンターあいクリニック平尾
S所長代行からケアマネジャーの仕事について説明を受けました。ケアマネジャーは「要介護1〜5」と認定された方のために、介護保険制度に基づいてケアプランの作成や介護サービスの調整を行います。デイケアやデイサービス、ホームヘルパー、施設などをどのように利用していくか、そのサービスがご利用者さんに合っているかどうか、計画したり関係機関と連絡を取り合ったり再考したりします。「ケアマネジャーは公正中立であることが重要。利用者さんの意向に沿って、公平にさまざまなサービスをご提案します」とお話してくださいました。
この日は、新規契約*1のお宅と、モニタリング*2のお宅に同行させていただきました。「利用者さんの今までの生活経験をきちんと認識して、言葉づかいや提案内容、寄り添い方を適切に判断することが必要」。
*1:通所介護(デイサービス)や訪問介護(ホームヘルプサービス)など、サービスを提供してくれる事業所が決まったら正式に契約をする。
*2:定期的に利用者さんを訪問し、作成したケアプラン通りにサービスが行われているか、利用者さんの状態はどうか、ニーズに変化はないかを確認する業務。
次回は、あい介護老人保健施設の入所(ショートステイ)、デイケア(通所リハビリ)の現場研修をレポートします。